医局長 富田寿彦

私たち、消化器内科講座が最も大切にしているのは、若手医師の臨床修練と教育です。病棟業務も、スーパーバイザー・グループ長・中堅医師・若手医師から成る3~4人のチームで診療にあたり、日々修練と教育が行き渡る環境を作っています。診療面では、一般消化管疾患だけでなく、炎症性腸疾患や内視鏡診断・治療について深く学ぶことができるのが強みです。技術面においても、上下部内視鏡検査・ダブルバルーン内視鏡検査・超音波内視鏡検査などの内視鏡関連の検査・処置だけでなく、消化管造影検査から腹部超音波検査まで積極的に携わってもらっています。大学院進学希望者には、各人の希望に合わせて研究テーマを決め、上級医師の指導下で、多くの医局員の先生方が基礎・臨床研究によって学位を取得しています。まず仮説を提起してそれを実証し、さらに対象と方法を設定し、結果に対して考察するという一連の過程を通じて色々な事を学んでいただきたいと考えています。もちろん大学院在学中にも臨床レベルが低下しないように、内視鏡検査や関連病院で消化器領域を中心とした一般内科を勉強する期間を設けるようにしています。また若手医師には国内だけではなく国外の学会でも積極的に発表する機会を平等に設け、多種多彩な先生方が集まる場所で知識を深めてもらいたいと思っています。特に近年の卒後教育においては、臨床研修制度の必修化、病院マッチング制度の導入、プライマリーケア重視の基本診療科ローテーション等の改革が近年行われ、さらには新専門医制度も始まり、制度が複雑化していますので、教室を挙げて全面的に皆様のバックアップをしたいと考えています。
当科では、外部の大学出身者はじめ多くの女性医師も活躍しています。大学で臨床・研究を希望されたい先生、地元・関西に戻って働きたいと考えている先生、復職を考えておられる先生、どうぞ遠慮なくご連絡ください。

医局長 富田 寿彦