• 2023年12月11日

第14回 日本炎症性腸疾患学会 学術集会に参加しました

はじめまして。兵庫医科大学病院 消化器内科の賀来 宏司と申します。

2023年12月1日、12月2日にシーサイドホテル舞子ビラで行われた第14回日本炎症性腸疾患学会 学術集会についてお伝えします。

当科からは以下7つの演題発表がありました。

高川 哲也 先生:炎症性腸疾患合併鉄欠乏性貧血に対するクエン酸第二鉄水和物の安全性・有効性の検討

横山 陽子 先生:潰瘍性大腸炎新規治療時代におけるCAPの位置づけと最適化

上小鶴 孝治 先生:訪問看護を必要とした在宅中心静脈栄養療法中のクローン病患者の検討

河合 幹夫 先生:Colitic cancer合併潰瘍性大腸炎における術前内科治療の変遷

池之内 真衣子 先生:潰瘍性大腸炎に対する Upadacitinib の短期治療成績

八木 聡一 先生:潰瘍性大腸炎に対するトファシチニブとフィルゴチニブの短期有効性および安全性

賀来 宏司:潰瘍性大腸炎のタクロリムスによる寛解導入療法後のウステキヌマブとベドリズマブによる維持治療の比較検討

本学会では、炎症性腸疾患(IBD)に関する最新治療について活発な議論が行われ、大変学びが多く、刺激的でした。特に、JAK阻害薬の使い分けやIL23製剤の効果など、近年急増している薬剤の使用方法に関する講演や議論は、実際の臨床においても非常に重要な問題であり、多くの学びがありました。また、以前一緒に働いていた先生方との再会や近況報告ができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

本番では、大きな会場での発表に非常に緊張しましたが、研究を深めるための貴重なアドバイスをいただき、良い経験となりました。さらに、会場から見えた明石海峡大橋の美しさが印象的でした。

IBDに特化したこの学術会議は非常に意義深く、今後も継続して研究発表を行いたいと思っています。

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