- 2026年10月29日
第28回日本神経消化器病学会に参加しました!
こんにちは。消化器内科(消化管)の北野・米田です。
2026年10月8日から9日にかけて、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティで開催された「第28回日本神経消化器病学会」に参加しました。
日本神経消化器病学会は、消化管の運動機能や知覚、脳腸相関などを中心に、消化器疾患の病態や治療について幅広く議論する学会です。機能性ディスペプシア(FD)や過敏性腸症候群(IBS)、慢性便秘症など、日常診療でも馴染みのある疾患について、基礎研究から臨床研究までさまざまな発表が行われ、各会場では活発な議論が交わされていました。
今回、私たちはそれぞれ日頃から取り組んでいる臨床研究について発表を行いました。
米田は、シンポジウム2「慢性便秘症診療の最前線:基礎から臨床まで」において、「Magnesium-rich mineral waterの便通改善効果―健康成人を対象としたランダム化比較試験―」という演題で発表を行いました。
本研究は、マグネシウムを豊富に含むミネラルウォーターの便通改善効果について、健康成人を対象としたランダム化比較試験により検討したものです。慢性便秘症は日常診療で頻繁に遭遇する疾患であり、薬物療法だけでなく、食事や水分摂取などの生活習慣への介入も重要です。今回の研究では、日常生活に取り入れやすいミネラルウォーターに着目し、便通改善における有用性について検討しました。

また、北野は、シンポジウム3において、「機能性ディスペプシア患者における抗うつ薬の早期導入と症状改善との関連」という演題で発表を行いました。
機能性ディスペプシアは、胃もたれや心窩部痛などの症状を呈する疾患であり、患者さんの生活の質に大きく影響することがあります。治療を行っても十分な症状改善が得られない症例もあり、適切な治療法の選択が課題となっています。本研究では、抗うつ薬の早期導入と症状改善との関連に着目し、その有用性について検討しました。今後の治療戦略を考えるうえでも、意義のある研究テーマであると考えています。
今回の学会では、消化管機能異常や脳腸相関に関する最新の研究成果に触れることができ、日常診療で遭遇するさまざまな消化器症状について、改めて理解を深める貴重な機会となりました。また、他施設の先生方の発表や議論を通じて、自身の研究を新たな視点から見つめ直すことができ、今後の研究活動に向けても大変良い刺激を受けました。

学会の懇親会は、さいたま市にある鉄道博物館で開催されました。普段の学会会場とは一味違った雰囲気の中、さまざまな鉄道車両の展示を楽しみながら、和やかな時間を過ごすことができました。学会参加者との交流も楽しむことができ、研究や診療について学ぶだけでなく、思い出に残る楽しいひとときとなりました。


今回の学会参加は、これまでの研究活動を振り返るとともに、今後の課題や目標を考える良い機会となりました。今回得られた知識や経験を日々の診療に活かしながら、引き続き臨床研究に積極的に取り組み、その成果を患者さんの診療に還元できるよう努めていきたいと思います。
最後になりますが、日頃より研究活動をご指導いただいている先生方、共同研究にご協力いただいている先生方、そして今回の学会参加を支えてくださった皆様に、この場を借りて心より御礼申し上げます。